厳島神社

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平家と厳島神社

安芸の宮島。厳島神社は世界遺産に指定され、
今日も多くの観光客を集めていますね。

「修学旅行で行ったよ」という方も多いのではないでしょうか。

もみじ饅頭。そこらじゅうで目にする鹿、またカキが美味しくて最高ですが、
やはり一番は海にデーンとそびえる朱塗りの大鳥居。社殿。回廊。
あの荘厳なたたずまいにはロマンを感じずにはいられないです。

『平家物語』には清盛が実際に厳島神社の回廊を歩く場面は
無いんですが、やはり清盛があのズアッと決まった入道姿で、
一門をひきつれて、肩で潮風を切ってズシッ、ズシッと
歩いてた、と思うと、たまらないものがあります。

NHKの「人形劇平家物語」では、
エンディングに厳島神社と回廊を歩く平家一門の姿が
イメージ的に重ねられ「おおっ!わかっとるなあ」と思いました。

清盛 安芸の守となる

そもそも清盛が厳島神社の信仰をはじめたのは
1146年安芸の守に就任した時にさかのぼります。

就任中に清盛が厳島信仰にめざめる何事かがあったようです。

「平家物語」には詳しくそのいきさつが語られています。

清盛は高野山の大塔を修理するよう鳥羽院から命じられていました。
何年もかけて修理がおわり、ふうやっと終わった。
感無量でね、清盛さんは弘法大師の廟の前で手をあわせていました。

そこへ、ひょっこひょこと年老いた僧が近づいてきます。白髪頭で
しわくちゃです。(清盛が祈ってると、横から話しかけます)
「ようやくこの塔も落成ですか」「はあ」

「次はあんた、厳島神社を修理なさい」「は?」

「だいぶ荒れ果てているよ厳島神社。ゼヒ修理なさい。
そうすれば平家の未来は安泰だよー」
そんなこと言いながら、年老いた僧は見えなくなりました。

ありがたくも弘法大師のお告げに違いない!
…以後平家は厳島神社を信仰するようになったという話です(「大塔建立」)。

ホントかウソかわかりませんが…
とにかく平家は日宋貿易ということで、瀬戸内海で
中国と貿易を行なっていました。

その関係もあり、海上交通の守り神として
厳島神社を信仰したわけです。

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厳島神社の由来

厳島神社は推古天皇の元年593年、
佐伯鞍職(さえきのくらもと)という人物によって創建されました。

市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、
田心姫命(たごりひめのみこと)、
湍津姫命三柱(たぎつひめのみこと)の三女神をまつります。

「厳島」という名前は「けがれを避け神に仕える」という意味の
「斉(いつ)く」という語に由来します。

現在「厳島神社」といって誰もがイメージする
朱塗りの大鳥居、海に張り出した社殿と回廊は
平安時代の寝殿造りの様式を海の上にあらわすという発想に基づき
清盛と当時の神主佐伯景弘(さえきかげひろ)が修築させたものです。

平家納経

「平家納経」…平家一門が奉納した巻物も有名です。
清盛はじめ嫡子重盛、弟経盛、教盛、頼盛など
一門の一人が一巻を担当して、写経しました。

それを平家繁栄を祈って、厳島神社に奉納しました。
金ピカリンの巻物です。
平家の繁栄っぷりをよくあらわしています。

これだけのモノです。さぞや一門で役割を分担しあって、
むむ、私は法華経の第三部ですか。
政務の合間に大変なことですが心して書きましょう、
兄上、ここんとこ字間違えてます。えっ、どれどれ
なんて言い合って、書いたんだと思います。

毛利元就の厳島の合戦

清盛の時代のはるか後、戦国時代、毛利元就は
ここ厳島にて陶晴賢(すえはるかた)と合戦し圧勝します。
1555年「厳島の戦い」です。

陶晴賢はその主君大内氏を討ち、
権力をほしいままにしていました。

毛利元就は、はじめ陶晴賢にしたがうそぶりを見せるも、
やがて絶縁。

水運の要所である厳島に陣を置く毛利方。
そこへ陶の船団が押し寄せます。

陶方はいったんは毛利方の宮尾城を包囲したものの、
暴風雨の中をわたってきた毛利元就の本体、
また小早川隆景の別動隊にせめられ、陶晴賢は自刃します。

毛利4千対陶2万という戦力差にもかかわらず毛利勢が圧勝。
この厳島の戦いでの勝利が、毛利氏が中国支配に
乗り出していくきっかけとなりました。

「みなの者ーッ!清盛公もわれらの戦いを
見守っておられるぞ!」
なんてことを言ったかどうかはわからないですが…。

次回は『平家物語』に描かれた
厳島神社関連のエピソードを見ていきます。。

≫続き 「厳島神社(ニ)」



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