白河法皇ご落胤説

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清盛が白河法皇の御落胤だった、隠し子だったという説も、
よくいわれることです。

『平家物語』も、大河ドラマ『平清盛』も、
白河法皇御落胤説を取っています。

五月雨の夜

白河法皇は、堀川・鳥羽・崇徳
三代の天皇の御世にわたって
43年間にわたって院政をしき、
絶対権力者として君臨しました。

女性がとても好きで、生涯にわたって精力が有り余っていて、
あっちこっちで種を残しておられます。
大河ドラマでは伊東四朗さんが妖怪じみた存在感で
演じておられます。

その白河法皇が、女性のもとにお忍びで通っておられました。
京都東山に宿所のあった、祇園女御とよばれる女性です。

輿に乗せられて、北面の武士とよばれた警護の武士が
数名つきそって、しずしずと進んでいきました。

梅雨どきです。日が暮れて、ぱらぱらと
五月雨がふりしきっていました。

女の宿所の近くまで来たとき、みちばたに御堂があって、
その御堂のかたわらに、ぼうっと輝いているものがあります。

なんだあれは。面妖な。ん、何事じゃ?
法皇さまも輿の簾をお上げになります。

見ると、人の形はしているものの、
ぼんやり光って、頭の部分はキラキラして、
どうにもこの世のものとは思えない姿をしています。

「物の怪のたぐいかッ??」

法皇さまはじめ警護の武士たちも、すくみあがってしまいました。

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そこへ召し出されたのが北面の武士としてお仕えしていた
若き日の忠盛です。「あの者を射殺してまいれ」「お任せください」

しずっ、しずっ…忠盛は光に近づいていきます。
近づきながら思いました。あ、これはたいしたモンじゃないな。
狐か狸か…。いずれにしても殺してしまうと罪作りなことだ。
生け捕りにしよう」

パッと光り、またパッと光りしているところへ、

おりゃああああ!!
ウワワワワアッ!!

「な、なんですか!ビックリするじゃないですか」

みなで手に手に松明を持って照らし出すと、年老いた坊さんでした。
灯篭の火をつけようとしていたところでした。
雨をさけるために笠がわりにミノをたばねて、かぶっていて、
そこへ雨がふりかかって、光が反射して、キラキラして見えていたわけです。

正体がわかってみれば何てことは無い。
もしあのまま切り殺していたら、罪作りなことであった。
忠盛、そのほうの判断、見事じゃぞということで、

ご褒美として御最愛の祇園女御を忠盛に下されたと、…
「平家物語」には書かれています。

白河法皇御落胤説。

しかし祇園女御は白河法皇が亡くなるまで
お仕えしていたそうで、
実は下されたのは祇園女御の妹だという説もあり、
いやいや、忠盛の実の子だという説もあり、…
今日まで答えの出ない、歴史の謎のひとつです。

北面の武士と天下三不如意

白河法皇は引退した天皇が現役天皇にかわって
政治に介入する「院政」をはじめたこと、
また「北面の武士」という院を警護する武士団を結成した
ことで知られます。清盛や、のちに西行と名乗る佐藤 義清(さとう のりきよ)も
北面の武士として院に仕えていました。

エリート中のエリート、親衛隊です。
北面の武士になるのはたいへん厳しいことで、
荘園を寄進したり名士の推薦によったようですが、
容姿も大切だったということです。

西行がすごいイケメンだったことは
よく知られていますね。

また白河法皇といえば「天下三不如意」…自分には
思い通りにならないことが三つだけある。
鴨川の水と、サイコロの目と山法師だ。
逆にいえばそれ以外のことは何でも思い通りだったと。
まさに絶対権力者。そして精力がもう、
生涯にわたって、絶頂だった方です。

≫続き 「気遣いの人」



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